2017-01-01から1年間の記事一覧

VAR雑感

クラブワールドカップ(CWC)にはビデオアシスタントレフリー(VAR)制度が導入されていた。VARについては、ヤフーなどのコメントを見る限り賛成意見が多いようだが、というか圧倒的多数のようだが、私はこれに反対だ。ブラッターやプラティニに断固賛成であ…

ネパールと日本の「破戒」仏教

富永仲基の「加上説」ではないが、人はあとから知ったことを先に述べたがる。人の考えや知識は時間とともに深まり広がる。つまり、今現在の考えや知識は、昔のものに上書きに上書きを重ねた結果だ。しかし、時に順序を変えて、時間軸に沿って考え直してみる…

ネパールに「日本語熱」はあるのか

カトマンドゥには市営バスがない。バスはすべて個人経営のようだ。会社組織であっても、給料は歩合制に違いない。きれいなバスはなくはないがないに近く、汚い小型バスとやや汚い小型バスばかり走っていて(さらに小さい乗合自動車とさらにさらに小さい三輪…

インドなネパール、日本なネパール

ネパールの車のナンバーはインド数字で書かれている。読めない。日本のナンバープレートが漢数字で書かれていて、それを(中国人以外の)外国人が見て困っている、というのを想像すればいいのだが、インドですら洋数字を使っているのに、なぜネパールがそう…

「母は娼婦です」

日本語の発音はかんたんだ。母音は5つで、ローマ字にあるのと同数だし、子音は14。こういうものは多くても少なくてもむずかしくなるが、多すぎず少なすぎない適当な数だ。thや反り舌音のような妙なものもない。開音節ばかりなのは、聞くのにはモノトーンな感…

交通に寄生者多し

カトマンドゥのパシュパティナートというシヴァ寺院へ行ったとき、道を歩いていたら男に呼び止められ、1000ルピー払えと言われた。外国人は料金を払うことになっているのだと言う。ネパール人は無料。そのことはガイドブックで承知してはいたが、柵などで仕…

調査かどうかは知らないが

「一行」(いちぎょう・いっこう)のように、二通りの読み方のできる熟語がある。「気色」もそのひとつで、「きしょく・けしき」というふたつの読みがあり、意味もやや違う。だが、今では「きしょく」は「気色悪い」、「けしき」は「気色ばむ」という慣用句…

中国覚え帳/中共満州国の説

日本人は満州へ行くべきだ。満州国には東アジアの近代の達成も欠陥も凝縮されている。日本はこの奇妙な国家を作り上げた当事者なのだから、ぜひその余影を見ておくべきだ。それはまだそこここに感じられる。 たとえば長春、かつての新京。市政府を市役所と考…

WM予選雑感2017

UAEに負けた初戦は、日本にいなかったので見られなかった。イラク戦は中国でスマホで見ていたが、3秒動いて30秒止まるというありさまだったので、見たとはいえない。もう試合終了だというところでまた画面が止まり、次に動いたときには監督が笑顔で両手を上…

中国覚え帳/満州三異人

終戦時の満州には150万人の日本人がいたというから、満州生まれ満州育ちの戦後日本人も大勢いるわけだ。小沢征爾など有名人も多い。しかし、たとえば加藤登紀子がハルビン生まれと聞くとなるほどと大いに感じ入るが、1943年生まれだから、そこに生まれただけ…

昭和製鋼技術研究所

これはいいものだと思った。1930年代ぽいと思った。戦前の昭和製鋼所で働いていた家族の回想記にある簡単な昔の鞍山の地図を手に、かつての建物が今も残っているのか探し歩いていたとき、当時の技術研究所、新しいビルの並ぶ今の鞍鋼集団鋼鉄研究院の敷地の…

「鞍山街並み探検隊」始末

鞍山へ行く前には、昔昭和製鋼所があり日本人がたくさんいたこと(終戦時7万人ほどだったそうだ)、天津から連れ出された溥儀が満州国成立まで潜んでいた湯崗子温泉が近くにあることぐらいしか知らなかった。来てすぐに地図は入手したが、ガイドブックもない…