鞍山

中国覚え帳/中共満州国の説

日本人は満州へ行くべきだ。満州国には東アジアの近代の達成も欠陥も凝縮されている。日本はこの奇妙な国家を作り上げた当事者なのだから、ぜひその余影を見ておくべきだ。それはまだそこここに感じられる。 たとえば長春、かつての新京。市政府を市役所と考…

中国覚え帳/満州三異人

終戦時の満州には150万人の日本人がいたというから、満州生まれ満州育ちの戦後日本人も大勢いるわけだ。小沢征爾など有名人も多い。しかし、たとえば加藤登紀子がハルビン生まれと聞くとなるほどと大いに感じ入るが、1943年生まれだから、そこに生まれただけ…

昭和製鋼技術研究所

これはいいものだと思った。1930年代ぽいと思った。戦前の昭和製鋼所で働いていた家族の回想記にある簡単な昔の鞍山の地図を手に、かつての建物が今も残っているのか探し歩いていたとき、当時の技術研究所、新しいビルの並ぶ今の鞍鋼集団鋼鉄研究院の敷地の…

「鞍山街並み探検隊」始末

鞍山へ行く前には、昔昭和製鋼所があり日本人がたくさんいたこと(終戦時7万人ほどだったそうだ)、天津から連れ出された溥儀が満州国成立まで潜んでいた湯崗子温泉が近くにあることぐらいしか知らなかった。来てすぐに地図は入手したが、ガイドブックもない…

中国覚え帳/雅号のひとつ?

今の天皇は、戦後まもないころ、アメリカ人に英語を習っていたとき、「ジェイムズ」と呼ばれていたと何かで読んだことがある。気持ちのいいことではない。今の英語ネイティブの教師が日本人に対してそういうことをしているのかは知らない。しかし、中国人は…