クチン日録(5)

12月1日、JLPT試験日。いつものように合格祈願に行く。今回はSJFCの近くのスーパーの屋上にある天后宮。見晴らしがいい。合格の見通しもよければいいが。12月某日、スタジアム・サラワクでアジアマスターズ陸上競技会が開かれる。日本人も多数参加しているよ…

新型コロナに関する疑問

私は素人である。医学の専門知識などまったくない。そんな人間がわずかな情報から常識のみによってこの病気について考えることにする。素人の寝言など聞きたくなければ、読まずにすませてほしい。 この新型コロナは「コーカソイド・キラー」であるようだ。こ…

クチン日録(4)

10月某日、カーペンター通りの食堂(クチンで2番目にコロミーがうまい店)でコロミーを食べる。この店の主人は30年前に日本に留学していたそうで、日本語ができる。日本人にとってボルネオは身近でないが、その逆はけっこう身近なようだ。夕方7時からシティ…

クチン日録(3)

8月某日、中華料理店でSJFC創立15周年記念ディナー。豚肉が出る。それはつまり、出席者にマレー人がいないということ。日本人2人とビダユー人1人のほかはすべて華人だから。多民族地域なのに、残念な点だ。8月某日、コダーイ国際シンポジウムが開かれている…

クチン日録(2)

6月某日、ある受講生にラマダンバザールを案内してもらう。するめがあった。彼女はクオーター日本人だと知る。祖母は引き揚げのとき現地人に預けられたというから、つまり残留孤児だ。前任者も河畔で偶然クオーター日本人に会ったとブログに書いていた。案外…

クチン日録(1)

3月某日、マレーシア航空でクチン到着。40分遅れ。砂日協会A会長とH事務局長迎えに来てくれる。3月某日、前任者の送別会兼われわれの歓迎会。優秀学生の表彰。H氏は翌週のうちにビザ取得、銀行口座開設、名刺作成、SIMカード購入などてきぱきとやってくれる…

札幌東京マラソン

いささか旧聞だが、IOCによる強引なマラソンの開催地変更という事件があり、それについていろいろな意見があった。 いわく、一生懸命準備をしてきたのに、IOCがそれを覆して一方的に決定し押しつけるのは不愉快だ。同意する。 いわく、夏にやるのが根本的な…

カタカナかるた

アニメにはまって日本語習うインスタ映えするマレーシアウガンダ ブルンジ アフリカの国エアコン強くてかぜひいたオーストラリアでカンガルーを食べるカメラはいらない スマホがあればキナバル山は富士より高いクチンよいとこ 一度はおいでケーキは食べたい …

ボルネオだより/かなカードを使ったカタカナ習得

今までは大学の日本語学科で教えることがほとんどだったから、この任地に来てとまどうことはいろいろあった。 前任からの申し送り事項に、個々の学生について「音読がまだおぼつかない」だの「やっと音読ができるようになった」だのと注記があるのに「?」と…

ボルネオだより/「今は冬ですか?」

8月に授業で生徒に「今は夏ですか」と聞かれて、さすが季節のない国、そんな温帯では当たり前のことを質問するのかとおもしろがっていたら、その数日後には「今は冬ですか」と聞かれて仰天した。乾季と雨季という季節はあるものの、気温自体はほとんど変わら…

だめなのは本だけか?

だめな本を2冊読んでしまった。「韓国人のまっかなホント」(金両基著、マクミランランゲージハウス、2000)と「韓国人とつきあう法」(大崎正瑠著、ちくま新書、1998)である。 「まっかなホント」シリーズはおもしろく、いくつかを楽しく読んだ。外国人か…

ボルネオだより/本溜りから本溜りへ

日本人がいた外国の土地なら、昔住んでいた人が置いていった本がどこかに溜まっているものだ。結果としてそんな本溜りから本溜りへ渡り歩く生活をしている。もともと捨てていった本だから、誰でも自由に借りられることが多く、それを読んで渇を癒やす。その…

ボルネオだより/チキ菜食・チキ断食

ラマダンが終わった。これはたいへんいい習慣で、トルコにいたときそのまねごとをしたことがある。だがいいかげんなインチキ断食で、要するに昼食を食べないだけ。朝食を夜明け前にとるわけでも、夕食を日没後に食べるわけでもなく、まして日中水を飲まない…

ボルネオだより/読める

ボルネオでうれしいことのひとつは、表示がわかることだ。ローマ字と漢字。ともに私の読める文字である。モスクにはアラビア文字、ヒンドゥー寺院にはタミール文字を見かけることもあるけれど、それは装飾みたいなものだ。マレー語と英語はローマ字で、中国…

チチハルに来た日本人

「斉斉哈爾まで来るとはすごい。日本に帰ったら友達に自慢できるぞ。なにしろ国際都市・哈爾濱のエキゾチックな魅力が強すぎるために、大部分の旅行者は、日程を哈爾濱で打ち切ってしまうからね」(川村湊「満洲鉄道まぼろし紀行」、ネスコ、1998)。 おじさ…

タイムリミット

「島根の近代化遺産一覧」(島根県教育委員会、2002)にリストアップされている益田市七尾町の旧若林医院の主だった若林明文(1903-78)は、温泉津の出身で、東京大学医学部を卒業し、医学博士号を取ったあと満洲に渡り、チチハル・北安・営口の満鉄病院に勤…

1分ビデオコンテスト

教室の学習だけでは日本語力はつくものではない。課外の学習こそが大事で、それは学習者自身が考えていろいろやればいいのだが、教師としても学校としてもさまざまな機会を提供すべきである。それが課外活動である。外国で教える場合はその必要性と重要性が…

李少王多

日本語を教えていると、説明のためいろいろ例文を作らなくてはいけない。そのとき文中に登場する日本人には、「田中さん」の名を与えることが多い。日本で最も多い苗字は佐藤だというが、「さとう」の「とう」が長音なので、発音しにくい難点があるのだ。非…

ゼンジ―語

「中国は広島の生まれ」の手品師ゼンジ―北京が好きである。日本の奇術師には、ナポレオンズとかマギー司郎とか、笑いをまぶす人が多くて、非常によろしい。寄席の色物なのだし、タネも仕掛けもあることなんぞ観客はみんな知っているのだから、それが正しい奇…

人は権力闘争を愛す

あの日馬富士貴ノ岩の事件をめぐる貴乃花の騒動以来、女子レスリング、アマチュアボクシング、女子体操と、スポーツ界の騒動が続いている(日大アメフトの悪質ファウルというのもあったが、あれは競技中の事件であるから、これらの場外騒動とは全然種類が違…

漢字を聞き、漢字を話す

村を歩いていて、バスに乗り遅れた。のども渇いていたので、次のバスが来るまでの間食堂で何か飲んでいようと思ったのだが、中国の田舎にコーヒーなどない。それはもとより承知だ。だから、暑くもあったのでコーラにしようと決め、「kola」をくれと言っても…

3年生がN1だって?

ロシアというのは昔のソ連で(そのまた昔はやはりロシアだが)、超大国として友好国から多数の留学生を受け入れていたため、留学生に対するロシア語教育に力を入れていた(今も入れているのかもしれないが、それはよく知らない)。大学によってはそういう留…

ワールドカップ・漢字カップ

今回のワールドカップは中国で見たので、必然的に漢字とにらめっこすることになった。 中国でワールドカップを見ることは、つまり膨大な漢字表記の固有名詞群を解読するということである。中国に暮らしている人、中国語で生活する人には普通の日常で、何を今…

獣種差別

ソウル五輪のときよりはずっと静かだったようだが、平昌五輪に際してもやはり犬肉が問題になった。だが、人を食いはすまいし、何を食べようがかまわないではないか。日本人として犬を食べるのは趣味のよいことだとは思わないが、そんな悪食の連中はバカにし…

田舎観光のために

石見地域の観光業ははかばかしくない。近年海外から日本へ来る観光客の数が驚くほど増えていて、できればそれを招き寄せたいものだが、この地域には観光資源がほとんどない。わずかに津和野や石見銀山があるくらいで、それも石見全体から見れば偏った位置に…

リトマス監督解任一件

サッカー代表監督の解任一件で、ヤフーのコメントにこんなのがあった。 「先生の新しい課題が難しいので、校長先生に言ったら先生を替えてくれて、古い課題でよくなった」。結局そういうことなのだ。ザッケローニのときも試合中の4バックと3バックの併用とい…

一時避難

ちょっとばかり離れていた中国にまたもどってきてみると、前には使えていたはてなブログが閲覧も投稿もできなくなっていた。そのほかにもいろいろ閲覧できないブログがある。それで、投稿できるこのブログ(閲覧はできないようだが)に一時的に避難すること…

WM2018雑感

今大会ではビデオアシスタントレフリー(VAR:「モスクワの別会場に集まった国際主審4人が担当し、?得点?PK判定?一発退場?人違いの4要素に関して、「明白かつ確実な誤り」に介入することになっている」そうだ)が導入されたのが大きなトピックだった。FIFAの…

生ける少女神クマリと日本

ネパールの首都カトマンドゥにクマリという生ける少女神がいることは、ネパールに行ったことのある人なら誰でも知っている。クマリの館は観光名所になっているから。一日に一度、中庭の上の窓から姿を見せるので、そのときに居合わせれば見られる。しかしほ…

グッド・モーニング・サア!

戦中のボルネオを踏査した人が、奥地の村で英国人がやっていた小さなマラリア研究所にこんな掲示があったと記録している。 「規則 一、マラリア研究所員はつぎのことを守らねばならぬ。 二、仕事の上で時間を厳守すること。 執務時間中、迅速、効果的、かつ…