ネパール

祭りをせんとや生まれけむ

ネパールの首都カトマンドゥの川をへだてた南に、古都パタンがある。そのさらに南4キロほどのところに、人口1万人ばかりのスナコチという村がある。今年初めそこで2つの臨時祭があった。 1月23日、この村のバルクマリ寺院の本尊の像がなくなっているのがわか…

明治日本?

カトマンドゥの町を歩いていて目につくのは、私設の小さな学校の多さだ。オーストラリアやイギリスなどの英語圏や日本(最近は韓国も)への留学手続き代行をするコンサルタンシーなるもので、わずかひとつふたつの教室を構え、そこで入学許可を得るための外…

オンラインは壁なく壁あり

ハバロフスクで教えていていたのは前世紀の終わり、まだ日本語の教師として経験の浅いころだった。大学の教室にはビデオ機器がないが、幸いすぐ近くに日本センターがあったので、そこを借りてビデオを使った授業をしようと手はずを整えたのだけども、始まる…

ネパール再訪

もう年金ももらえる歳だから、飛んだり跳ねたりせず田舎でじっとしているのがいいのかもしれないが、それも性に合わず、出かけられるようになったのを幸い、のこのこネパールに来てしまった。外国ではさまざまなささいなことに気づかされ、そのことが不便は…

グッド・モーニング・サア!

戦中のボルネオを踏査した人が、奥地の村で英国人がやっていた小さなマラリア研究所にこんな掲示があったと記録している。 「規則 一、マラリア研究所員はつぎのことを守らねばならぬ。 二、仕事の上で時間を厳守すること。 執務時間中、迅速、効果的、かつ…

ネパールに「日本語熱」はあるのか

カトマンドゥには市営バスがない。バスはすべて個人経営のようだ。会社組織であっても、給料は歩合制に違いない。きれいなバスはなくはないがないに近く、汚い小型バスとやや汚い小型バスばかり走っていて(さらに小さい乗合自動車とさらにさらに小さい三輪…

インドなネパール、日本なネパール

ネパールの車のナンバーはインド数字で書かれている。読めない。日本のナンバープレートが漢数字で書かれていて、それを(中国人以外の)外国人が見て困っている、というのを想像すればいいのだが、インドですら洋数字を使っているのに、なぜネパールがそう…

「母は娼婦です」

日本語の発音はかんたんだ。母音は5つで、ローマ字にあるのと同数だし、子音は14。こういうものは多くても少なくてもむずかしくなるが、多すぎず少なすぎない適当な数だ。thや反り舌音のような妙なものもない。開音節ばかりなのは、聞くのにはモノトーンな感…

交通に寄生者多し

カトマンドゥのパシュパティナートというシヴァ寺院へ行ったとき、道を歩いていたら男に呼び止められ、1000ルピー払えと言われた。外国人は料金を払うことになっているのだと言う。ネパール人は無料。そのことはガイドブックで承知してはいたが、柵などで仕…