ジプシーの昔話と伝説(13)

                63.短いお話


 昔一人の男がいて、男は牡牛に犂をつなぎ、牡牛に犂をつなぎおえると、それを畑に牽いて出て、それで畑を耕した。すると畑で箱を見つけたが、それには鉄の蓋がしてあった。畑で見つけた箱の鉄の蓋を開けると、そこから兎が畑に跳び出し、そいつとても短い尻尾で、兎があんなに短い尻尾だったから、このお話もこんなに短い。そいつがもっと長かったなら、このお話ももっと長かっただろうにな。だけどもね、


  お話はこれでおしまいさ、
  神様がみないいようになさる!